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2018年04月14日

その独自的解釈と表現は今も観る者を魅了する


画面中央に配される花魁の姿は原図をほぼ踏襲しているものの、そこに用いられる色彩はある種のけばけばしさを感じさせるほど大胆な配色が施されている。これらは原図を始めとした様々な浮世絵から着想を得たゴッホの日本趣味(ジャポニズム)に対する色彩的印象そのものであり、その独自的解釈と表現は今も観る者を魅了する。

また≪雲龍打掛の花魁≫の背景として描かれる画面左側の大鷺(ダイサギ)は佐藤虎清(又は一圓斎芳丸)による≪芸者≫から、画面下部の蛙は葛飾北斎による≪北斎漫画≫からの引用であると推測されている(※画面右側の竹林はパリ・イリュストレに掲載されていた作者不明の作品を写したと推測されている。  


Posted by seeya at 10:30

2018年03月14日

再ドラマ化の「花より男子」で早くも波乱!

16年ぶりの再ドラマ化が話題の「流星花園」(花より男子)で、撮影が続いているにもかかわらず監督が交代することが明らかに。いきなりの監督降板に二つの理由が報じられている。中国時報が伝えた。

アジア中で人気沸騰した台湾の男性ユニット・F4を生み出したのが、日本の人気コミックが原作で、01年に放送されたドラマ「流星花園~花より男子~」だった。昨年11月、16年ぶりの再ドラマ化が発表され、35歳の若手監督の許富翔(シュー・フーシャン)の起用が明らかに。しかしこのほど、撮影中にもかかわらず監督が交代することが明らかになった。

許監督は15年、台湾最大のテレビアワード「金鐘奨」で、ドラマ「16個夏天」により監督賞など3部門を制した実力派。しかしリアルな表現が特徴の許監督と、ドラマに求められる少女漫画のようなロマンチックさがかみ合わず、最終的に降板が決定したという。さらにもう一つ、昨年秋から台湾の人気女優アイビー・チェン(陳意涵)と交際し同居中とされる許監督だが、恋愛に夢中なせいか、現場からは「仕事に対する思いに変化が見られる」との声も上がっていたという。

前作に続いて製作総指揮を務めるアンジー・チャイ(柴智屏)氏は降板について認めており、「撮影の遅延のため」と理由を語っている。許監督からはこの件について無回答のままとなっている。  


Posted by seeya at 11:03

2018年02月12日

斬新な表現を認めず伝統を重んじる保守的な司祭から受け取りを拒絶されている

本作では空間は奥行きや遠近感を完全に消失し、明確な輪郭線に囲まれた、女たちや格闘する天使とヤコブ、樹木などの対象は、色面によって平面化・単純化されており、伝統的な表現手法や印象派的手法では辿り着けないほど表現対象として純化されている。

特に画面手前で祈りを捧げる女たちの高い信仰心を感じさせる穏やかな表情の純朴性・純真性は、染み入るかのような深い感銘を観る者へと与える。また日本の浮世絵からの影響を感じさせる、画面内へ唐突に配された一本の樹木の奇抜な配置や、強烈な色彩表現も本作の特筆すべき点のひとつである。

さらに本作と草地のブルターニュの女たちとの色彩的対比(赤色と黄緑色)も注目に値する。なお本作はニソンの教区司祭に献上されるものの、斬新な表現を認めず伝統を重んじる保守的な司祭から受け取りを拒絶されている。

  


Posted by seeya at 18:03

2018年01月12日

画家の古典芸術に対する敬意と関心の高さを窺い知ることができる


それは白布の右側に配される隆々とした筋肉による逆三角形の上半身が特徴的な男性の姿にも感じることができ、画家の古典芸術に対する敬意と関心の高さを窺い知ることができる。

また画面の両端に描かれる男性の斜め(内側)に傾けられた姿態と、観る者へ背を向けながら直立する2人の男性、そして画面奥中央の垂直が過剰にすら感じられるほど強調される一本の樹木によって形成される安定的な三角形の構図には画家の高い計算と、画面構造に対する重要度の認識の深さを見出すことができる。

さらに中景に描かれた水浴に興じる多くの男性の躍動的な姿や、構成要素の力強い描写、近景・遠景の差異を殆ど感じさせない平面的構成には晩年のセザンヌの絵画様式の特徴が良く示されている。  


Posted by seeya at 11:02

2017年12月12日

米最高裁、入国禁止令の完全施行認める

 米連邦最高裁は4日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権が発表したイスラム圏6か国を対象とする入国禁止令について、上訴が行われる間の措置として、政府に完全施行を認める判断を下した。入国禁止令の施行に向けた闘いを約1年にわたり続けてきたトランプ大統領にとって追い風となる決定だ。

 チャド、シリア、イエメン、イラン、ソマリア、リビアの6か国からの渡航者の入国を禁止する同措置については、10月に下級裁判所が施行を阻止する決定を下していたが、連邦最高裁はこの決定の差し止めを命じた。

 今回完全施行が認められた入国禁止令はトランプ大統領が9月に発令した3つ目の大統領令で、バージニア(Virginia)州リッチモンド(Richmond)やカリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の控訴裁判所で争われている。

 原告側は、イスラム教徒を対象にした入国禁止令は合衆国憲法に違反し、政府が主張する治安強化にもつながらないと主張していた。

 しかしこの入国禁止令について連邦最高裁は4日、完全施行を認める判断を下し、控訴裁判所に対し迅速な審理を求めた。このため、入国禁止令をめぐる問題は最高裁に上訴される余地を残しており、そうなればトランプ政権を相手取った訴訟が続くこととなる。

 入国禁止令の対象には北朝鮮出身者とベネズエラの一部政府高官も含まれているが、イスラム圏6か国を主要な対象としている。  


Posted by seeya at 10:51

2017年12月05日

ポーズする女たち

 新印象派の創始者ジョルジュ・スーラが手がけた最も重要な裸婦画作品『ポーズする女たち』。

 本作は長い間、所蔵先であるバーンズ財団の意向によりカラー写真が公開されず、その研究が進展していなかったものの、1994年に開催された初の大規模なバーンズ・コレクション展によって公衆の面前に出され、その重要性や画家の野心的展開が注目された作品としても知られている。

 本作は画家が1884-1886年に手がけた代表作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』が置かれるアトリエ(室内)の中で三人の裸婦モデルが様々なポーズをとる姿を描いた作品であるが、この裸婦という画題とその意味の解釈については古典的主題≪三美神≫とする説、『グランド・ジャット島の日曜日の午後』の公開で批評家から指摘された「点描手法は裸婦表現には向かない」という意見に対する反論的展開とする説、エドゥアール・マネ作『草上の昼食』のように、現実の風景の中へ裸婦を配することによる古典(現代性)への挑戦とする説など諸説唱えられている。

  


Posted by seeya at 12:29

2017年11月28日

画家独自の要素として画面下部に描かれた黒い犬


 描かれる人物らの正面性や平面性。画家とは直接的にも間接的にも関係は認められないものの、古いアルバムの記念写真(ポストカード)を基にして制作された本作は、田舎でおこなわれる婚礼の儀式≪結婚式≫の情景を描いた作品である。

 厳格な宗教画にも似た感覚を観る者に与える素朴で実直な精神性。制作した1905年のアンデパンダン展(無審査出品制の美術展覧会)に出品された本作は、単なる集団人物画とは一線を画した、心情・心理的な画家の内面を見出すことができる。

 画家独自の要素として画面下部に描かれた黒い犬。明確な輪郭線や、冷感な色彩、構成要素の圧倒的な存在感、画面全体から醸し出される非現実世界的な雰囲気など画家独特の個性的な様式が良く表れている。  


Posted by seeya at 12:19

2017年11月21日

「若い共和国」の着こなし

 服装はこの現実をいや応なく反映している。目抜き通りの大型広告では、入れ子人形のマトリョーシカなど昔からのロシアの定番デザインと、ミリタリーファッションのポスターが肩を並べている。

 モロゾワさんが提案するファッションで最も目を引くのが「若き共和国」というドレス。白い刺しゅうに覆われたドレスに、ドネツクの旗の色をした長い袖があしらわれている。「私たちは若い国に住んでいる。育ち始めたばかりの国です」。地元デザイナーの作品を集めた野外の特設展で、モロゾワさんは来場した人々に説明していた。そして鎌と槌のモチーフがあしらわれた別のドレスについては、「みんなソビエト連邦生まれだから」と語った。

 しかし、「ロシア風」が国際的な有名ブランドに取って代わっていることを快く思わない人もいる。

 語学学校の元学生で現在無職のエレーナさん(27)は、ドネツクにあるショッピングモールを何も買わずに去った。彼女は親ロシア派勢力による仕返しを恐れ、苗字は明かさずに取材に応じた。「こういったミリタリールックや愛国風のモチーフ、マトリョーシカや『ロシア風』の刺しゅう……どれも品質の良いものではない。どれも好きじゃない」と話す。「需要がないことと戦争のせいで、良い服がドネツクから追いやられてしまった」

 一時は100万人近くが暮らしていた街は今、地元の業者以外はトルコや中国製の安い模造品であふれかえっている。

 デザイナーのタチアナ・プロチェンコ(Tatyana Protchenko)さんの最新スタイルは、戦闘によって毎日のように命が奪われていった2年前の日々にインスパイアされている。「木々が生い茂って暖かく美しい春だったのに、そこら中で砲弾が爆発していて、人々が死んでいった」と振り返る。  


Posted by seeya at 16:29

2017年09月28日

夏の日

 19世紀に活躍した女流画家ベルト・モリゾの代表的な作品のひとつ『夏の日』。

 本作に描かれるのはモリゾが当時その近郊に住んでおり、自身のお気に入りの散歩道であったブーローニュの森で遊ぶ二人の女性である。

 本作に描かれる二人の女性のモデルは不明であるものの、リボンで装飾される洒落た帽子を被り、流行的でありながら爽やかな洗練的印象を与える品の良い衣服に身を包んだ女性らのボート遊びをおこなう姿は非常に優雅的であり、画面からは当時の余暇を楽しむ人々の情景がありありと伝わってくるようである。

 さらに画面中央の女性は質の高そうなレースの長手袋を身に着け、その膝の上には夏の暑い日差しを遮るための、清涼感に溢れる水色(空色)の日傘が置かれている。

  


Posted by seeya at 12:22

2017年09月21日

歴史を感じさせるパリ市内の建築物

水溜りに反射するパリの景観。「雨の効果」と題されるよう、本作に描かれるテアトル・フランセ広場やサン・トレノ街、そしてオペラ座通りへと続く路面は雨に打たれ、鏡のように街や行き交う人々を反射し路面に映し出している。

オペラ座へと続く道の二列の行列。本作はピサロが1897年から借り創作活動をおこなったパレ・ロワイヤル広場に面したホテル≪グラン・ドレル・デュ・ルーヴル≫の一室から眺めたパリの風景を連作的に描いた作品の中の1点である。

歴史を感じさせるパリ市内の建築物。画家の言葉にあるよう幾多の馬車や人々が行き交う通りの喧騒とした風景は、画家の手計算された構図によってひとつの(パリの)都市風景として完成された美しさを見せている。  


Posted by seeya at 10:40